tooru001's diary

写真家 山本 透の写真と文章による日々の記録

2006/07/25 の日記

ふと、「銀河鉄道999」という漫画の中に、建物全部がガラス張りになっている、
星の話があったのをふと思い出しました。
話の内容は完全に忘れてしまったのですが、最近個展で東京に行く機会が多いので、
同じような違和感を思い出したのでしょう。

7/8日の日記に、「つくばTX」秋葉原駅のことを書きましたが、
昨日など、ギャラリーで人も来なくてぼえーとしてると、

自分が、一体地平線上の、どの地点にいるのか分からなくなってきます。

茨城県の田舎に住んでいるから特にそう感じるのでしょうが。
全国的いや世界的に見ても、東京都内のような都市空間の方が、
異常なのは自明です。

頭上や足の下に何重にも階層があり、気の遠くなるほどの人が、
車や電車という金属箱で絶え間なく物理的に移動したり、
コンクリの箱のビルの更に分業化された部署では、
PCという箱によるネットで膨大なデータが行き来し、
更にはその至る所で、ケータイという異形の小箱によって、
電磁波問題も忘却上書きされ、メールやデータ化された会話が、
蜘蛛の巣のように巡っている。

これほどまでに閉塞した異種混合した箱が集合化した時空間では、
人間の認識能力は既に飽和状態となり、音楽によって耳を塞ぎ、
ケータイメールという「手間の掛かる閉塞した繋がりに」自閉し、
引き篭もらねば、オーバーフローするというのが現状のように思えます。